セルフライナーノート『グライダー』

セルフライナーノート第3弾ですね。
グライダー。

作詞作曲の両方が私自身なので、コメントしやすいようなしにくいような。

えーと、ギターの超初心者でも弾き語りができる、というのがウリですかね。
指を1本動かすのを繰り返すだけでいけちゃうんで・・・。

前作「初盤」収録の『オブラート』も同じく1本動かすだけでいけるやつです。

ただ、『オブラート』は指2本でしか抑えていないのに対して、『グライダー』は指を3本使っています。時を経て成長した、ということでしょうか。
素晴らしいですね。

 

歌詞は、韻を踏むというか、言葉の響きを意識して書いたのだけど、なんだかんだで、言葉遊びだけじゃなくて、ふだん考えているようなことも自然に盛り込まれてる気がします。

オブラートの歌詞は、「曖昧なじゃいかんのかもしれんけど、曖昧な感じもいいよね。」という感じだけど、このグライダーでは、「曖昧じゃいかんし、曖昧じゃなくなるといいな!」と思っているフシがあるので、これまた微妙に成長したのかなーという気はします。

歌詞の「はしゃいだ声の知らない男の子 ”スライダー”って叫んで、ストレートを投げた」って部分はなかなか好きです。

 

この曲も、アレンジはけっこう苦労した記憶があります。
「こんなイメージでどうでしょ」とか言いつつ、やってみると例によって「普通すぎな気がする」と言ってはまた悩む、という繰り返しでした。

最終的にギターのフレーズを夏樹さんが持ってきてくれて、やっと方向性が決まって、アレンジもまとまったはず。

この曲は部分部分でリズムが変わるので、テンポを保つのが大変なのです。
メトロノームに合わせてやると、曲の節目ごとに「えっ?えっ?」となりがちで、バンド内では「時空の歪みが発生する曲」だとも言われたりします。

 

キャッチーさもあるし爽やかな感じもあるけど、それだけだとちょっと腑に落ちない感じもある、曲かなーと思ってます。

春の焦燥感を感じながら、ニヤニヤして口ずさんでもらえると嬉しいです。